■Brian Wilson / SMILE ■
4 月 5th, 2009 Eiichirou Taruki
1967年、以前紹介したビーチ・ボーイズの歴史的傑作『ペット・サウンズ』リリース後に、
この『スマイル』は発表が予定されていた。
しかも『スマイル』の先行シングルで、
あのポップ・ミュージック史上に残る名曲「グッド・バイブレーション」が全米NO.1を獲得して、
多大な期待の中、この作品は世界的にリリースが期待されていたのである。
しかし、渾身の傑作だった『ペット・サウンズ』がその難解さから当時のファンに歓迎されなかったことや、
次作の『スマイル』の制作が頓挫したことなどをきっかけに次第に精神に異常を来たす。
その後は自宅に引き篭って酒やドラッグ・過食におぼれる自堕落な生活
に浸り、ビーチボーイズの音楽活動にもあまり関わらなくなってしまうなど、
彼の音楽的キャリアは低迷の一途を辿る。
自分の表現を100%出そうと奮起した結果、心が付いていかなくなったのであろう。
スマイルはポップス史上、最高最後の未完成作品として、そして幻の作品となり語り継がれていたのだった。
そして、37年の歳月を経て、2004年遂にまさかのリリースが決まり待ち望んだ多くのソフトロックファンの期待に答えてくれました。
鬼才と呼ぶにふさわしい、表現の仕方に脱帽でございます。
ベーシストならではのラインの作り方、クラシカルでポップなコーラスワーク、
異色な楽器もこの人の手にかかれば、違和感なくポップスとして消化されるのです。
メロディに吸い付く、独特なベーシラインも健在。
タルキが最も敬愛するベーシストです。
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